保護猫団体が猫達を連れてきてくれた日

今回は、我が家の猫達がこの家に来たときのことについて書いてみようと思います。2022年3月4日桃の節句の翌日に、保護団体のスタッフが3匹の可愛い女の子を連れてきてくれました。

3匹の背景とお迎え条件

タビサとクイニー、ルーシーは保護団体からお迎えしました。沢山の猫達と一緒に捨てられていたということで多頭飼育崩壊とみられています。同時に生まれたきょうだいでは無さそうですが血縁関係にあるだろうということでした。とても小さな猫達です。

英国の保護団体によって保護された猫達は、引き取り手が見つかるまで保護団体の施設で暮らす子もいますが、人間との関わり方を学ぶ必要がある子はボランティアのフォスター(里親)さんがお世話をします。我が家の3匹も他の数匹の猫達と共にフォスターさんの元でしばらく生活し、準備が整ってきたので引き取り手を探す事になったそうです。

それでもまだまだシャイで大きな物音や知らない人が苦手な猫達ということで、お迎え条件は、静かな環境があり猫達が気を許すまで辛抱強く待てる大人だけの家庭、将来的にはキャットフラップで自由に庭を行き来できる事、となっていました。また、この3匹には猫部屋も必要だと言われてました。

うちに来たシャイな猫達

懐くのに少し時間がかかるかも知れないと保護団体が心配していましたが、既に沢山用意してあったおもちゃで遊んでくれるなら問題ない、猫に飢えていた私達夫婦は「たまに姿が見ることができたら十分!」と思ってお迎えしました。

以前、お迎えすることになった猫がいて、その子の好みと聞いていたおもちゃを沢山用意してありました↓

我が家に来た時のこと

私が利用した保護猫団体では、ビデオコールでの住居環境チェック終了後、保護施設かフォスター(里親)さんのお宅で猫と対面し、後日にスタッフが猫を自宅まで連れて来てくれることになっていました。しかし、3匹は大変シャイだということで、実際に会うことなくお迎えすることになりました。

当日は、猫部屋として使うリビンクルームにトイレとご飯、ソファの下やダンボールの箱に猫用のベッドを置いて、おもちゃのトンネルや爪研ぎなども準備しておきました。

家の近くに停めたバンから女性が2人、3つのキャリーケースを持ってやってきました。2つのケースには私が保護団体から購入したもので、それぞれにタビサとルーシーが入っていました。保護団体所有のケースに入っていたクイニーをタビサの入っていた大きなキャリーケースへ移し、その2つのキャリーケースは部屋の隅に置かれました。中には猫達が以前から使っていたという古いバスタオルが数枚敷かれてました。

お腹を壊している子がいると療法食を渡されたのですが、それについては別の記事に書いてます↓

アドバイスや注意事項などひととおり聞いてから書類を記入しペット保険の手続きも済ませた後、キャリーケースの入り口部分を外してフードを置いて、自ら出てくるまで放っておいてあげるようにと言って保護団体の人たちは帰って行きました。

タビサとクイニーが大きい方、ルーシーが小さい方のキャリーケースに入ってたのが、いつの間にかルーシーが他の2匹がいる大きい方のキャリーケースに移動していて、しばらくの間3匹で肩を寄せ合っていました。

私達は部屋を離れてしばらくの間猫達だけにしておくと、3匹はソファの下へ移動していったのですが、夜遅くにねこじゃらしで遊ぶまでになりました。食欲が出てきたのは翌日以降です。

猫を家に慣らす方法

英国で猫を飼うのに部屋の中にゲージを置くようなことはありませんが、人慣れしてない猫の場合は猫部屋を設けることが推奨されます。猫部屋は猫達にとって安心できる場所であり、それを認識させるため最初は猫を猫部屋から出さないようにとアドバイスを受けました。そして、行ける部屋は少しずつ増やすこと、当分の間は家中の窓は締め切って鍵もかけておくようにとも言われてました。

フォスター(里親)さんからの手紙

猫と一緒に、フォスター(里親)さんからの手紙を受け取ったのですが、そこには猫達の性格について書かれていました。

タビサは好奇心旺盛であちこち自分で開けてしまうこと、人に撫でられるのが好きということ、クイニーは遊び好きで時々撫でる事はできるけど物音に敏感で持ち上げられるのが苦手ということ、そしてルーシーは触れる事はできないこと、いつもタビサの後をついて歩くという事などが丁寧に書いてありました。そして、猫達が今後どんなふうになるか興味があるのでアップデートを教えて欲しいということで、電話番号が書かれてました。

ひと月後、動画や写真と一緒にフォスター(里親)さんへメッセージを送ると、ルーシーがこんなに変わるなんて!と喜んでくれました。

【最後に】猫達の様子から、保護されるまでどんな暮らしをしてきたのだろう、と思うこともあったのですが、保護団体やフォスター(里親)さんがここまで繋いでくれました。