紹介された猫を断った理由とタイミング

我が家の3匹の猫達と出会う前、実は他の猫をお迎えに行くことになっていました。今回は、猫を飼う切っ掛けになった出来事から、最初に紹介を受けた猫をお断りした理由について書いてます。

猫をお迎えしようと決めた出来事

私達夫婦は猫好きですが、頻繁にパブへ行ったり旅行で家をあけることがあったので、猫を飼うのは難しいと思ってました。また、我が家の庭はお隣の飼い猫の縄張でした。

しかし、2020年の春先から大流行したCOVID-19以降は出かけることがほとんどなくなり、規制がなくなった現在も私達はパブやレストランへ行かなくなりました。夫の仕事は今後も在宅勤務が予想され、ライフスタイルが以前とは随分変わっています。

また、去年の7月お隣の猫を飼っていた家族も引っ越していき、我が家の庭の主は居なくなりました。

さらに、旅行の時はキャットシッターを利用しているという知人の話を聞く機会が何度かありました。

猫を飼うことに対して前向きになりはじめた頃、自宅の前で迷い猫と出会い、運命の子か!?と思ったのですが、気のせいだったみたいでした。

いろんなことが重なって、猫をお迎えすることに決めました。

最初に紹介された猫と断った理由

まず、ある保護猫団体にオンライン登録をしてみました。その後すぐに電話をもらって、1匹の猫を紹介してくれました。同時にメールでその猫の紹介文書と写真や参考資料が届きました。

その写真の猫は、ドバイからやって来てまだ間もないという美しいアラブの猫でした。嬉しくてすぐに必要とされるものを買い揃えて楽しみにしてたのですが、最終的にはお断りしてしまいました。

というのも、電話でその猫の紹介を受けた時、わからなかった部分があったのですが、メールで送ると言われた資料を読めばわかると思っていました。でも、その資料には「わからなかった部分」については何も記載されていなかったのです。

資料には、保護施設にきた理由として子供との相性がわるかった事、マンション飼いには不向きな猫である事と、爪とぎ癖があるのでいくつか背の高い爪とぎを用意して、フラストレーションが溜まらないよう沢山遊んであげるようにと書かれてありました。私はすぐに大型の爪とぎ3台と、キャットツリーはもちろん様々なおもちゃを用意して準備は万全にしておきました。

しかし、約束していた引き取り日が2度ほど変更され、期間にして2週間以上延期となった後に、あらためて「日程は術後の経過次第」と連絡を受けました。術後というのが気になって、そこで最初の電話の「わからなかった部分」を確認してみたところ、その猫は歯肉炎を患っていて治療中であることを理解しました。

まだ1歳にもなってない若い猫でした。

歯肉炎

歯の病気は高齢の犬猫に多いのは知ってましたが、初めて詳しく調べてみました。インターネットで日本語と英語で検索をかけたのですが、書かれてあった内容はどちらも差は無いように見えました。

歯肉炎とは、歯茎に詰まった食べ物カスが歯垢となって細菌が溜まり、免疫力の低下とともに発症する病気。治療は主に歯茎のポケットに溜まった歯垢除去であり、全身麻酔の上で施されること、しかし歯茎の病気は完治が難しく、悪化すると歯槽膿漏に進行すること、最適な治療法は抜歯であること、抜歯は一本二本ではなく、全顎抜歯する猫も多い、ということがわかりました。

タイミング

どの猫も歳をとれば歯の治療は必要となると考えてはいたのですが、突然すぎて困惑しました。

再度保護団体にメールして、今後の見通しや歯のケアについて尋ねてみると、引き取り日に獣医と電話を繋ぐのでそこで直接聞くよう促されました。

英国ではCOVID-19以降、保護猫団体から猫を引き取る際のプロセスが簡略化されていて、実際に会えるのが引き取り日ということは珍しくないようです。

最初の電話で説明されて理解できなかった私の英語力では、獣医の先生から電話で説明されてもどこまで理解できるかわかりません。その不安を正直に伝えた上で、引き取り日には英語ネイティブの夫と一緒に行きたいと、週末または翌週まで延長して欲しいと聞いてみたのですが、それは叶いませんでした。夫はちょうど大事な試験講習を受けていたところで、その一週間だけは何があっても休めない状況でした。

もちろん、その引き取り日に猫と会ってからお断りをする事はできるのですが、会ってしまったら勢いで連れて帰ってきてしまうような気がして、会う前にお断りしました。

断った後に何度も「何とかやれるんじゃないか?」と思ったり「やっぱりうちで引き取ります!」っと電話しようか悩んだのですが、すぐに別の人が決まってあっという間に引き取られていったようでした。

数週間後、大手療法食フード通販サイトのレビュー欄に「うちのアラブの猫が喜んで食べてます」とコメントを見かけ、もしかしたらあの猫かな、良い飼い主さんが見つかったのかなと思って嬉しくなりました。別人かも知れないけども。

【最後に】我が家の3匹タビサとクイニー、ルーシーが来る時は驚くほどトントン拍子で進んだのですが、物事がスムーズにいく時はうまく行くことが多いような気がします。それを縁とかタイミングと言うのだろうなと思いつつ、ひとことでは足りなくてだらだらと書いてしまいました。