保護猫団体から猫をお迎えする場合、英国も日本同様いくつかの条件があります。内容は日本とは異なりますが、今回は私自身が受けた質問や住居(環境)チェックについてご紹介します。
保護猫お迎えの条件
保護団体から猫をお迎えする際の条件は、個体によって変わってきます。
英国の保護猫団体のウェブサイトを見ると、保護された猫達は飼い主の状況やライフスタイルの変化で手放された元飼い猫も多いようです。家族が猫アレルギーになってしまったとか、高齢になり世話ができなくなった、新しく迎えられたペットとソリが合わず家出をしたり連れてこられたり、多頭崩壊も時折りみられます。
人間の都合によって住む場所を失ってしまった猫達は、それまでの生活スタイルと環境も考慮された上で、その個体に見合う家が決められます。
「庭へのアクセスがある家」が一般的な条件
英国では飼い猫は庭に出す、いわゆる「外飼い」が一般的です。健康な猫はキャットフラップ(猫専用の出入り口)を使って家の中と庭を自由に行き来できることがお迎え条件の一つになっていることがほとんどです。
もちろん、ペット可物件であること、家族に猫アレルギーの人が居ないことは大前提です。
集合住宅などで庭が無いと保護猫はお迎えできない?
庭の無い集合住宅でも保護猫をお迎えすることは可能です。育った環境や健康上の理由から、室内での暮らしを必要とする猫がいます。ただし、窓に柵や網を貼るなど落下防止対策が必要となってきます。
個体に合わせて細かい条件が加ってくる
例えば高齢者と暮らしてきた猫は落ち着いた環境を、多頭飼育に慣れてない猫は他のペットの居ない家庭を、完全室内飼育で育ってきた猫であれば庭が無くても問題は無いと考えられています。
仔猫は柔軟性があり、小さな子供がいる家庭や他にペットがいても馴染みやすいと考えられています。ただし、世話に時間を割けるかどうかも重要なポイントで、社会性を身につける為にきょうだいまたは親子などの仲良し2、3匹がセットになっているケースもあります。
住居/環境チェックで受けた質問
保護猫団体に猫をお迎えしたい旨を伝えると、最初に住居/環境チェックが行われます。
私が実際に話した2軒の保護猫団体では、ビデオコールまたは電話で住居(環境)チェックが行なわれました。キャットフラップの設置場所と、庭の塀のすぐ外側に車道は無いか、猫部屋にする予定のリビングと、窓やドアの位置なども確認されました。
さらに、我が家には傷ついて困るような高級家具は無いこと、カーテンが破けても気にしないことなど、ざっくばらんに話をしました。
【最後に】保護猫団体から受けたひとつひとつの質問が現実的で、猫と暮らしていくということを具体的にイメージする良い切っ掛けになりました。また、家を留守にする時のペットシッターこと、定期的なヘルスケアとペット保険についても詳しく聞くことができたのは心強かったです。